朝が戻ってきたのは、いつだろう。
てんてこ舞いの9年を経て、
最近の僕の朝時間。
9年前の夏。娘が⽣まれて、
朝は彼⼥の時間になった。
パジャマから着替えさせるのも⼀苦労。
さあ朝ごはん、とイスに乗せた瞬間、
トーストをひっくり返し、振り出しに戻る。
そんな⽇々が永遠に続くと思ってた。
「今⽇の給⾷、何だろう〜︖」
今や、⾃分で⾝⽀度をすませて
勢いよく⽞関を⾶び出していく。
⼦育てはあっという間って
実家に帰るたび親⽗が話してたけど、
あれ、本当だったな。
そんなこんなでおかえり、朝時間。
最近はすっかりリモート中⼼。
寝起きのだらんとした気持ちを
切り替えるフックが、⻭磨き。
⼼地よい刺激で頭が冴えるし、
なんてことない数分が、
案外、⽇常を⾒つめ直すいい⽷⼝になる。
仕事、家事、育児。
タスクを打ち返すのに精⼀杯で、
慌ただしく過ぎていった9年だった。
これからは何気ない⼀瞬に愛情を持とう。
その積み重ねで、
暮らしは、豊かにふくらんでいくから。
よし、はじめますか。
(写真と⽂︓七緒)