2026.6.11
マーナのアイテムは、まだ使ったことがない人や、「この商品だけ持ってる」という人にこそ使ってほしい。きっとうれしい驚きがあるから。この連載では、マーナビギナーの方にマーナ商品を使ってもらいながら、その暮らしをちょっとだけのぞかせていただきます。それぞれの個性やライフスタイルに合わせて、スタッフが心を込めて選んだ「はじめてのマーナボックス」。今回お届けしたのは、東京都内で4人家族で暮らす、新井麻紀さんです。
ピンポーン。インターホンを鳴らすと、中からなにやら賑やかな音が聞こえてきます。階段を降りる音、なにやら可愛らしい話し声。ドアが開くやいなや、幸せな笑い声に包まれました。麻紀さんの2人のお子さん、そして旦那さまがにこやかに迎えてくれました。
さっそく「はじめてのマーナボックス」をお渡しすると、「みんなで開ける!」という声を合図に、するするとリボンをほどき夢中で開けてくれるお子さんたち。
3人が着ているのは、ファッションビルを運営する会社などを経て、麻紀さんが立ち上げたアップサイクルブランド「KiHi(キヒ)」の服。思い出をかさねるように刺繍やスタンプなどでアレンジを加えながら長く着られるのが魅力の服です。愛知の知多木綿や草木染めの優しい風合いとまるで調和するように選ばれた家具からは、この家に流れるあたたかな時間がじんわりと伝わってきます。
自身のブランドを手掛けながら、二人の子育てと家事をするのは、きっと並大抵のことではありません。「面倒なイメージがあって、ついつい後回しになってしまっている家事」がお風呂掃除だと聞いて、麻紀さんには「握りやすいバスブラシ」を選びました。色は、バスタオルやキッチンツールに統一しているというやわらかなグレーです。
「これまでは、歯ブラシ型のブラシだけでお風呂掃除をしていました。ブラシ部分が細長いので、広範囲なお風呂の床を磨ききれてないのではと気になっていました。また、子どもたちとお風呂に入るため入浴中はバタバタして掃除ができず、お風呂掃除は後回し。気づくとカビが生えていて『やらなきゃ!』となってから掃除をしていました」
ころんとしたバスブラシのフォルムは、麻紀さんの小さな手にもぴったり。お届けの1週間後に、あらためてお話を聞きました。
バスルームを見せていただくと、さっそくブラシがかかっていました。「となりにあるスキージーは、気づかなかったけれど、実はマーナのものを使っていたんですよ」と麻紀さん。バスブラシの使い心地はというと......。
「最初に見た時は、バスブラシが意外と大きいなと思いましたが、手に乗せてみると握りやすいくぼみがあって、しっかりと手になじみました。名前の通りしっかりと握りやすく、ブラシの毛の密度がギュッとつまっていて一気に掃除できます。バスグッズやタオルをグレーでそろえているので、色の馴染み方も最高です」
「お風呂を洗う洗剤には、石油由来の合成化学物質が入っていないものを使っていますが、このバスブラシならどんどん汚れが落ちていきます。床をこする音もなんだか楽しくて」
その言葉どおり、シャカシャカというバスブラシの音を聞いて子どもたちが集まってきました。
「こうやって握るんだよ」と麻紀さんがバスブラシを握った手に手を重ねて教えると、あっという間にコツをつかんだようで、楽しそうに掃除を始めます。
「一人でもできる!」と嬉しそうな笑顔。後回しになっていたお風呂掃除の時間が、家族の時間に変わった瞬間でした。
「会社づとめをやめて、独立してから家事との向き合い方が変わったんです」と麻紀さんは言います。
「会社員として働いているときは、何ごとも効率よくやらなければという意識が強かったんです。母が私にしてくれたように、ていねいに料理をつくってみても、『時短でやる方法があるのに時間をかけている』ことにモヤモヤしたり。独立してものづくりと向き合うようになってから、それが少しずつ変わってきたのを感じます。じっくり料理をつくったり、床を拭いたりと手間をかけている時間は心が整って、意外と豊かな時間なのかもしれないなって。」
お子さんがバスブラシで床を磨く、シャカシャカという音がお風呂場から聞こえてきます。いつのまにか掃除が遊びに変わっていたようです。
写真と文:出川 光