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プロが推す。おいしいコーヒーの抽出を叶えるReady to

だれでもおいしく淹れられる工夫が詰まったコーヒー道具「Ready to」。実はコーヒーを淹れるプロにも愛用いただいています。今回は京都の「COYOTE」店主でバリスタの門川雄輔さんに「Ready to」を使い続ける理由を聞きました。

コーヒー豆のおいしい成分をちょうどいい濃度で抽出できる

京都にコーヒースタンドと焙煎所を構える「COYOTE」。中米・エルサルバドルの生豆を産地で顔の見える人から直接仕入れ、豆の個性が引き立つ浅煎りを中心に、コーヒーの豊かな味わいを届けています。

そんなCOYOTEの店舗に並ぶのがReady toのドリッパー。店主でバリスタの門川雄輔さんがReady toを選ぶ理由とは?

「おいしいコーヒーを淹れる条件は、豆の適切な成分を適切な濃度で抽出することだと思っています。ただ僕らが扱っている京都の軟水と浅煎りの豆はおいしい成分が抽出しづらい性質があって」

「スタッフのだれもが、たとえ特別な技術がなくてもおいしくコーヒーが淹れられるドリッパーを探していたところ、Ready toに出会いました。Ready toはプロの目線からも、理にかなった構造をしています」

Ready toならではの構造に合わせて、門川さんが考えるおいしいコーヒーの淹れ方をご紹介します。

POINT1:ドリッパーとフィルターのフィット感

コーヒー豆のおいしい成分をちょうどいい濃度で抽出する最初のポイントは、豆を挽いた粉とお湯の量を測ること。粉とお湯の割合は1:15くらい、10 gの粉(1杯分)に対してお好みで140ml〜160mlのお湯を注ぐのが適量だそう。次に、ドリッパーにぴったりなペーパーフィルターをセットします。

「ドリッパーとフィルターに隙間があると、そこから成分が抽出されないお湯が落ちてしまう可能性が高くなります。だから通常はフィルターの縫い目を折って、お湯で湿らせるんですね。でもReady toは折らずに、専用フィルターを使うだけでしっかりフィットしてくれます」

POINT2:蒸らしの効率を高める「底の側面の穴」

コーヒーの成分を抽出するために重要なのが、コーヒー粉全体を湿らす「蒸らし」です。門川さんは、一投目で少量のお湯を細く注いで20秒〜30秒ほど待ちます。蒸らすことでコーヒー粉とお湯がなじんで、おいしい成分が抽出される準備が整うそう。

「Ready toは抽出されたコーヒーが落ちる穴が横にある特殊な構造なので、たとえ最初にお湯を勢いよく注ぎ過ぎてしまっても、底にお湯がたまって上がってきてくれて、成分の出ていないお湯が下に落ちることなく、蒸らしの効率を高めてくれます」

POINT3:コーヒーの層をゆっくり通る「らせんスロープ」

蒸らしのあとは、3回ほどにわけてお湯を注ぎじっくり抽出していきます。お湯を注ぎはじめて最後の一滴が落ちるまでの時間が3分前後になるのがベストな目安だそう。

「Ready toのドリッパーは内側が『らせんスロープ』になっているので、お湯を注ぐと円を描くようにコーヒーの層をゆっくり通って、じっくり成分を抽出してくれるんです。お湯が落ち切ってから注いでいれば、だいたい3分前後になって、だれでもおいしいコーヒーが淹れられるはずです」

「Ready toは価格も手頃で生活の中に気軽に取り入れられるハードルの低さもいい」と門川さん。3つのポイントを叶えるReady toを使って、ハンドドリップで気軽においしいコーヒーを淹れてみませんか?

おまけ:お好みの豆の選び方
「コーヒー豆はさくらんぼのような果実の種なので、浅煎りは果実の個性が引き立ちフルーティーな味わいに、深煎りは苦味が増していきます」と門川さん。好みの豆を見つける際に、焙煎度合いも一つの指標にしてみてください。

Profile
門川雄輔さん
中米エルサルバドルのコーヒー農園で生産者と1年以上ともに過ごし、帰国後2020年より京都を拠点に「COYOTE」をスタート。エルサルバドルの生豆を買い付け、焙煎・抽出し、生産者と消費者をつなぐ。

・COYOTE the roots(コーヒースタンド)
京都市下京区本上神明町444-1
・COYOTE Roastery(焙煎所兼コーヒースタンド)
京都市左京区田中下柳町3
Instagram:coyote.kyoto

写真:古川 圭將
文:徳 瑠里香