梅雨にこそ、雨の日の相棒を労わるひと手間を

2026.6.26

『季節のおたより』は、日本ならではの四季の楽しみ方や、一日一日を心地よく、自分らしく過ごすためのヒントを見つけていくコンテンツです。

ぐずぐずと続く曇り空、まとわりつくような湿気の多い空気。梅雨時は、雨の日の濡れたアスファルトの香りや、道端に咲いた紫陽花を楽しめる反面、心地よく、気分よく過ごすのが難しいものです。

今回のテーマは、「梅雨にこそ、雨の日の相棒を労わるひと手間を」。

この時期に、毎日のように私たちを雨から守ってくれる傘。特に、自分に合うものを選んだ“お気に入りの相棒”は、できるだけ長く大切に使いたいですよね。梅雨も中盤。このタイミングにこそ、丁寧にお手入れするひと手間をかけることで、梅雨の終わりから真夏まで、お気に入りの傘を気持ちよく使い続けられます。

「傘が重くなる」は、お手入れのサイン

一見きれいに見える雨水には、大気中のチリや排気ガスなどの汚れが含まれています。濡れたまま放置することで、知らず知らず生地の傷みに繋がってしまうことも。さらに摩擦や手の油分ではっ水剤が劣化し、生地が雨水を吸って重くなったり、カビや錆の原因になったりと悪循環が起きてしまいます。

傘を気持ちよく使い続けるには、はっ水力を保つことがポイント。雨の休日に、自宅で簡単にできるお手入れをご紹介します。

【その1/拭く】水気や汚れを、やさしく拭き取る

傘を開いて水(またはぬるま湯)で濡らし、固く絞った布で骨組みも含めて水気や汚れをやさしく拭き取っていきます。(生地を傷めないよう、強く擦らず滑らせるように拭くのがコツです)

【その2/乾かす】開いたまま、陰干しする

しっかり水気を拭き取った後、開いたまま風通しのいい場所で陰干しします。

【その3/回復させる】ドライヤーをかけて、はっ水力を呼び覚ます

しっかり乾いたら、ドライヤーの温風(低温・中温)を生地が熱くならない程度に離して当てていきます。温めることではっ水性が回復する仕組みです。5秒~10秒を目安に、少しずつ動かしながら全体に温風をかけていきます。

※熱に弱い素材やビニール傘への使用は、生地を傷める原因になります。必ず事前に素材をご確認ください

【その4/仕上げる】はっ水スプレーで、弾く力をキープ

最後の仕上げに、風通しのよいところで生地から20cm以上離して、全体がしっとりする程度にはっ水スプレーをかけて、20分以上しっかり乾燥させます。

※濃い色味の生地に近づけてスプレーすると、白浮きやムラになる場合があります。詳しい使い方は、お手持ちのスプレーの使用方法をご確認ください

雨粒が転がる、気持ちのいい傘と

感謝の気持ちを込めて丁寧にお手入れした傘、ころりと転がり落ちる雨粒。ひと手間をかけた分、その小さな変化がなんだか嬉しい。梅雨の雨の日も、これからの真夏の雨の日も、ピンときれいなお気に入りの傘と一緒なら、心地よく過ごせる1日になるかもしれません。