2023.9.15
第2回はモデルで料理家の浅野美奈弥(みなみ)さんが登場。華やかな肩書きの裏にある実直な歩み、そんな彼女の暮らし観やマーナ商品の使いこなしを伺いました。
「今、自分のために朝ごはんをつくるのが、すごく楽しいです」
そう話すのはモデルで料理家の浅野美奈弥さん。オーナーを務めるケータリングサービス『美菜屋』は彩りと食べごたえを兼ね備えたお弁当が大人気。ふたを開けると思わず歓声があがるほどです。
活躍の幅をぐんぐん広げる彼女ですが、はじめから順風満帆だったわけではありません。スカウトを機に上京したものの、オーディションに落ちるたび失う自信。強みを見つけようと模索し、たどり着いたのが料理でした。
(旬を活かしたヘルシーで満足感のあるお弁当)
「自立できるくらい仕事していたのに、当時は胸を張ってモデルと言えませんでした。転機は26歳の時に体調を崩したこと。食生活を見直したことで、体もマインドも前向きに。食を通じてすこやかな美の在り方を提案したいと思ったんです」
『美菜屋』立ち上げ当初は「朝から深夜までがむしゃらに働いていた」と振り返る美奈弥さん。最近は仲間が増えたことを機に厨房からは離れ、自身の暮らしに目を向ける余裕が生まれました。
今、大事にしているのは、朝ごはん。
「朝、羽釜でごはんを炊くことから一日を始めます。白米と玄米1:1で混ぜるのがこだわり。炊飯中の20分でメールチェックをして、お味噌汁とおかずを作るのが楽しみなんです」
「私、手を動かすことを信じてるんです。現場から離れた今も、本当は朝から厨房でおにぎり握りたいくらい」
そう朗らかに笑う横顔に、華やかな肩書きの裏に宿る実直な生きざまを感じます。料理も人生もコツコツと。それが豊かに生きる美奈弥さん流・秘伝のレシピなのかもしれません。
写真と文:七緒