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2023.9.8

ご飯の「最高においしい瞬間」を再現する。「極 冷凍ごはん容器」開発者インタビュー

冷凍ご飯をムラなくふっくらと温められると好評の、「極 冷凍ごはん容器」。「おいしさ」の追求だけではない、ユーザーの生活に寄り添う開発者の想いとご飯をおいしく食べるためのテクニックもご紹介します。

【極 冷凍ごはん容器 プロダクト担当】岩崎

▼目次
1.「おいしさ」だけではない。「極 冷凍ごはん容器」に込めた“マーナらしさ”
2.すのこ、丸角、ツバ——「ムラなくふっくら」の感動を追求したデザイン
3.3つのサイズで、さまざまなシチュエーションにも対応
4.「最高においしい瞬間」を再現するためのテクニックを紹介
 

「おいしさ」だけではない。「極 冷凍ごはん容器」に込めた“マーナらしさ”

―商品のアイデアは、どのように生まれたのですか。

お客さまやマーナのお取扱店さま、社員の声を通じて、ご飯をいっぱい炊いて、まとめて冷凍するというライフスタイルが定着していることを実感したのがきっかけです。


(全米販・お米マイスターと共同企画してきた「極」シリーズ

—これまでにもご飯に関するさまざまな商品を出されていますよね。

はい。せっかくご飯に特化した「極」シリーズを手がけているのだから、いつかは「おいしく保存」に着目した商品を作らなきゃ、と密かに使命感を抱いていました。

―美しいフォルムにもこだわりを感じます。

開発初期に共同企画の全米販さんと打ち合わせをしていた時、「マーナさんで作るなら、人前で食べても恥ずかしくない、デザイン性に優れた商品を期待します」と言われたことをよく覚えています。

表面をマットな質感にしたりフォルムにも気を配り、「器」としても美しいもの、使って心地よいものを目指しました。例えば、職場でのランチの場で出しても様になるものになったと自負しています。

―発売後の反応はいかがですか?

実際に使ってくださった皆さんの口コミのおかげで、徐々に商品を知ってもらえるようになり、今ではご好評の声をたくさんいただいています。

私自身、「朝は必ずご飯」という人間なので、商品を通してユーザーの皆さんに共感し合えたという喜びがあります。

 

すのこ、丸角、ツバ——「ムラなくふっくら」の感動を追求したデザイン


(すのこのスリットは、深さや数を変えて試作を繰り返した。)

―使ってみると、ご飯のふんわり感に感動がありました。特にこだわった点を教えてください。

まずは、容器の底に敷いてある取り外し式のすのこです。複数のスリット(切れ目)が入っていて、温めた時に出る余分な水分が下に落ち、べちゃっとさせない工夫をしています。

それから、器の形状にも美味しく温めるための工夫があります。ムラなく温めるために、容器の角に丸みを持たせた形にしたこと。そして、収納のしやすさ、フタの開けやすさ、洗いやすさといった点を考慮しつつ、現在の丸みを帯びた四角形に落ち着きました。

―フタも開けやすいですね。

フタではなく本体全周にツバを付けることで、フタをどうはめても開けやすくなり、容器としての強度が上がるというメリットもあります。ご飯全体が均一に温められて、なおかつ扱いやすい—そうした形を想像しながら、大まかなフォルムをラフ画に起こしていきました。


(岩崎の手書きラフ画)

―ラフ画は、自ら描かれたのですか?

はい。この商品に関しては、基本的な形は自分で考えました。ラフ画を元に、設計チームのメンバーに細かな寸法や、実際に商品の形に落とし込む際に生じる、構造上の問題をクリアしてもらいました。

 

3つのサイズで、さまざまなシチュエーションにも対応

―ご飯が普通サイズに、「大」と「小」が加わりましたね。

普通サイズは1膳分、約180gのご飯が入ります。「大」は約250gで、丼ものやカレーなどを食べる時を想定して作りました。小は約100gで、朝食時とか、ガッツリ食べなくてもいい時にちょうどいいんですよ。

―「小」は、食べ足りなかった時の「もうちょっと」にも良さそうです。

そう言ってもらえると嬉しいです。サイズ違いで複数持ちしていただけると、さまざまなシチュエーションと、いろいろな献立に対応できるのではないでしょうか。

 

「最高においしい瞬間」を再現するためのテクニックを紹介

―岩崎さんの考える「おいしいご飯」の定義とは何ですか?

究極的には「炊き立て」に勝るものはないと思います。全米販さんからは、炊き上がりの合図が聴こえたら、即炊飯器のフタを開けてほぐすのが大事だと教わりました。そうすることで、適度に蒸気が飛んで、ふんわり、かつ粒感のしっかりとしたご飯になる。時間を置いてしまうと、ご飯の上部の重みで下の方が潰れてべちゃっとしてしまうんです。

—ご飯を容器に移す、理想のタイミングを教えてください。

冷凍保存ということを考えると、炊き立ての「最高においしい瞬間」をいかにロスすることなく、ご飯を保存容器に移せるか、ということが重要になってきます。炊き上がり次第できるだけ早く、が理想です。

―よそう際のアドバイスはありますか?

ぎゅっと押し付けないで、ふわっとよそうようにすると食感がよく保てます。しゃもじをすっと引くようにして、容器へとご飯をスライドさせるイメージですね。そして、すぐにフタをして水分が飛ばないようにして、粗熱が取れたら冷凍庫へ入れてください。

―最後に、ユーザーの皆さんへメッセージをお願いします。

これからの季節はおいしい新米が登場してきます。季節の食材を活かしたおかずも、やっぱりご飯がおいしいとより一層楽しめると思います。「極」シリーズと一緒に、今までにないご飯のおいしさを味わっていただけたら嬉しいです。

写真:七緒(3,4,7,10枚目はマーナ提供)
文:辻本力

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