よみもの

vol.1/大谷優依さん(インテリアスタイリスト)

第1回はインテリアスタイリストの大谷優依さんが登場。今春、引っ越されたという新居を訪れ、暮らし観やマーナ商品の使いこなしを伺いました。
 

あえて「好き」は貫かない、大谷優依さんの空間づくり

「一番はこの空間に合うこと。個人的には民藝や土着的なものが好きですが、自分の暮らしに取り入れるかはまた別なんです」

ライフスタイル誌などでインテリアのスタイリングを手がける大谷さん。経験を重ねて、たどり着いたのは、家の個性に合わせてインテリアを選ぶこと。それは必ずしも「好きなものだけを置くことではない」と話します。

「前はヴィンテージものがしっくり来る家でしたが、新居はどちらかというとデザイナーズ家具や洗練されたものがよく似合う。だから今の家に合わせて思い切ってソファとテーブルを新調しました」

(中庭を見通せるキッチンが入居の決め手となった)

たとえば北欧のゲストルームを彷彿とさせる仕事場には、フィンランドのブランド・アルテックの机を。パリで購入したベッドリネンを活かして寝室はフレンチシックに。頑なに「好き」を貫くのではなく、場所に合うものをしなやかに選んでいきます。

「元々は好きなものを置けばいい、インテリアにルールはないという思いをもって仕事をしていました。でも新居に引っ越してからは家の個性…たとえば部屋の大きさ、絨毯の色、ドアのデザインに合わせることも大事ということを、身をもって体験しています」


(撮影で使ったピザの空箱をインテリアに)

「好きだと思って置いてみたら居心地が悪そう。なんかしっくりこないということが何度もあって、私のスタンスも少しずつ変化していきました」
 

自分に合う道具を選べば、暮らしが変わる

「実は掃除が本当に苦手。スポンジやブラシなど無数に選択肢があるし、何が正解か分からない。柄が木製の海外ブランドのトイレブラシを使ったことがあり、とてもかわいくて気に入っていたのですが、お手入れ方法が分からずきれいに保つ事ができなくて…」

掃除道具難民だった大谷さんを救ったのがマーナの「Stick 抗菌トイレクリーナー」。公式サイトの開発秘話を読み込み、つくり手の想いにふれた上で個人的に暮らしに迎えました。

「トイレ掃除の最適解がやっとわかりました。掃除用シートを挟んで、使い終わったら流して終わり。手を汚さず、清潔を保てる。前は夫と押し付けあっていたけど(笑)、マーナのトイレクリーナーに変えて、掃除回数が増えたんです」
(※本製品は販売を終了しました)


Stick 抗菌トイレクリーナー
白の佇まいがすっきりなじむ「合う道具を選べば私にもできると自信になりました」

また、取材を機にバケツもお気に入りに。

「洋服のつけおきや子ども靴を洗うのにぴったり。もともと愛用していた琺瑯のたらいはちょっと浅くて。こちらは深さがある分、服が浮いてこなくて、水もこぼれにくい。ふたをしてポンと置いておけるので、子どもがさわったりしないのも安心です」


バケツ 5L
「ワンハンドルで持ち歩きできるのもスマートです」

掃除道具に関しても、見た目ばかりではなく自分や環境に合うものを。

「日本の暮らしに憧れてほうきを買ったこともあったけど、吊り下げる場所がなくて結局穂先をだめにしてしまったこともありました。毎日のことだし、掃除道具はやっぱり目の前の暮らしに合うものが安心だと改めて感じています」
 

Q&A
Q1・もの選びの基準は?
時を経ることで美しくなるものを選ぶように。10年後20年後、娘や誰かに継げるものを。
 
Q2・暮らしの原体験は?
大学の卒業制作で世界中を巡り、暮らしは風土に根ざすと実感。その土地ならではのものに惹かれ続けています。
 
Q3・マーナ商品の魅力は?
かゆい所に手が届くところ。社員さん自ら、顔を出して語る真摯な姿にも惹かれました。

Profile
大谷優依さん
インテリアスタイリスト。ライフスタイル誌を中心にインテリアの提案や空間スタイリングを手がける。1児の母。
Instagram:@otaniyui

 
写真と文:七緒