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五感で味わう「清明」のひととき

2026.3.27

真っ青な空に入道雲が浮かんでいたり、帰り道にどこかのお家から秋刀魚の焼ける香りがしたり。私たちの日常は、季節の巡りの中で彩られていきます。

『季節のおたより』は、日本ならではの四季の楽しみ方や、一日一日を心地よく、自分らしく過ごすためのヒントを見つけていくコンテンツです。

「今日は少しだけ、季節の気配に気がつく。」そんな小さな瞬間が、日常をちょっとだけ違って見せてくれるかもしれません。

今回のテーマは、「五感で味わう、清明(せいめい)のひととき」。

「夏至」「冬至」「立春」など、1年を24の季節にわけた暦で「二十四節気」というものがあります。今の時期は、「清明」。清らかで明るいという言葉の通り、花が咲き、風がそよぎ、すべてのものが生き生きと輝く季節です。

新しい場所で一歩踏み出す方も、同じ場所で次の1年を始める方も。せわしなく日々が過ぎる春こそ、「清明」を五感でゆっくり味わってみませんか?

【聴く】朝の「音」に耳を澄ませる

お気に入りのカップにお湯を注ぐ「トクトク」というやわらかな音。テレビや音楽を止めて、少しの間耳を澄ませると、心が落ち着いて、自分を取り戻す時間が生まれます。

【嗅ぐ】窓を開けて、春の「香り」をとりこむ

窓を大きく開けて、この時期の風に乗った花や芽吹いたばかりの草木の香りを、お部屋のすみずみに取り込んで。自然と背筋が伸びるような、清々しさが広がります。

【触れる】「布もの」を、軽やかな質感へ

タオルやクロスを、さらりとしたリネンや薄手のコットンへ。指先から伝わる質感を「春仕様」に変えるだけで、心まで軽やかになります。

【味わう】「春のほのかな苦味」で、体をゆっくり目覚めさせる

菜の花やフキノトウなどの「ほのかな苦味」は、冬の体に刺激を与えてくれる自然の贈りもの。蒸す、茹でる、炒めるなどのシンプルな調理で、とびきりおいしくなります。旬の味を噛み締めながら、元気を補給。

【観る】部屋の一角に、小さな「春の色」を飾る

一輪の花や、余ったハーブの枝を小さな瓶やコップに差すだけ。ふとした瞬間に目が合う「生きた色」が、優しい余白を添えてくれます。


五感を澄ませると、春はもうそこにいる。今日という日が、清らかで明るい、素敵な一日になりますように。