青果ミコト屋のシェフ・伊藤渉(わたる)さんに教えてもらう、旬の野菜をシンプルな調理方法で愉しむシリーズ。第一回は「キャベツの押し焼き」。表面を焦がして香ばしさと甘みを引き出し、中のレアな食感とのコントラストでうまみが引き立つひと皿です。
キャベツの押し焼き
<材料>
キャベツ…1/4個
塩…ひとつまみ
ブラックペッパー…適量
オリーブオイル…適量
パルミジャーノチーズ…お好みで
レモン…お好みで
<つくり方>
1. 鉄のフライパンにキャベツの断面を下にして入れ、フライパンよりひとまわり小さいふたや鍋で重しをしながら、5~10分程度中火で焼く(フッ素樹脂加工のフライパンでもOKです)。
2. しっかり焦げ目がつくまで両面を焼く。
3. お皿に盛り、塩、ブラックペッパー、オリーブオイル、お好みでパルミジャーノチーズ、レモンの皮を丸ごとすりおろしてかけると、さわやかな香りが際立ちます。食べるときにさらにレモンを搾っても。
MEMO
キャベツの代わりに白菜などを使用しても◎
焼く際は、できるだけ触らないようにするとおいしく仕上がります。
レシピで使用したツール
大きなキャベツもしっかりつかめるトング
「ステンレスのトングだと食材を傷つけやすかったり、菜箸だと食材が滑りやすかったりしますが、このトングはそんな心配がありません。簡単な炒めものにも使えて、料理を取り分けるのも楽。調理前から、調理中、調理後まで、通して使いやすいですね!」
コメント
「キャベツの押し焼き」は、僕が働いている「青果ミコト屋」でも大人気メニュー。シンプルなレシピだからこそ、素材そのものの質にも少し目を向けてみてくださいね。例えば同じキャベツでも、みずみずしい春キャベツと、ぎゅっと肉厚な冬キャベツとでは、こんなにも味わいが違うのかと感じるはず。野菜ってこんなにおいしいんだ!と、きっと感動してしまいますよ。
Profile
伊藤 渉さん
岐阜県出身、横浜市在住。野菜の魅力を料理を通して届けていくプロジェクト「il(イル)」主宰。神奈川県青葉区にある、自然栽培を中心とした野菜のセレクトショップ「青果ミコト屋」のスタッフ。野菜や農法に日々向き合うとともに、イベント等で料理を振る舞う出張料理人としても活動中。
伊藤 渉さん Instagram:@wataru_.ito
青果ミコト屋 Instagram:@micotoya
写真:藤田二朗(photopicnic)
文:野村美丘(photopicnic)