特集

2020.3.11

大人のお弁当だってカラフルに飾りたい!新卒社員が奮闘した「ピック」開発裏話

今回の開発裏話は初の開発者ふたりのインタビューをお届けします。取り上げるのは、新卒で入社したふたりにとって初めての商品開発という思い入れたっぷりのアイテムです。

おかずピック>大人でも気負わず使える色合いとモチーフが特徴、ピックの先端にでこぼこが付いているので、おかずが回らず食べやすい形状

つまようじキャップ> 調理に使用したつまようじの持ち手に付けるシリコーンキャップです。フライパン・電子レンジ調理、揚げ物にも使える便利な優れもの

ーーーふたりにとって初めての商品開発。どんなきっかけで始まったのでしょうか。

●つまようじキャップ開発担当
まず私たちが新しいランチシリーズの商品を担当するということが決まりました。その中で案を考えていた時に、加熱できるピックはどうだろうと思ったんです。フライパンで焼いたり、電子レンジで温めたり、さらには揚げたり、あらかじめピックをつけてから調理できたら便利だなと。普通のピックではできないので。それが「つまようじ」ならできるな、と思ったんです。

同期のふたり

ーーーたしかに、つまようじなら熱にも強いからできますね。

そんな、つまようじを活用したお弁当を彩るためのキャップを開発しようと思いました。

つまようじキャップ まり、とり、はな、まめのモチーフ

ーーーなるほど。そして、もう一つの新商品もピックですね。

●おかずピック開発担当
私のほうは「大人の女性でも使えるデザイン」を意識したお弁当ピックです。お弁当ってお母さんがお子さんに作るイメージが強いのですが、実際調べてみると7割以上の人が子供や家族ではなく「自分のため」にお弁当を作っていることがわかりました。
でも、市場を見るとお弁当ピックって子供用の可愛らしいデザインしかない。ですから、大人でも使えるデザインで、なおかつ、使いやすいものを作ろうと決めました。

おかずピック 色は4色 長さは2種類

ーーーどちらもすごくいいな、と思うのですが、ふたりともお弁当用のピックって、企画会議で反対されませんでしたか?

●つまようじキャップ開発担当
「え?両方ピック?」ってなりましたね(笑)。でも、どちらも他社にはない商品ですし、最終的には作ろうということになりました。

ーーーふたりの思いで企画を通したのですね。どちらも、基本的なデザインは同じですよね。

●つまようじキャップ開発担当
デザインはどちらも大人の女性をターゲットにしているので、一緒に作りました。

●おかずピック開発担当
相談しながら進めることができて、とても心強かったです。

ーーーそんなふたりが考えたデザイン。そのこだわりは?

●つまようじキャップ開発担当
おかずの中に入れて埋もれない色、かつ、お弁当の中に入れても違和感のないデザインということです。具体的には、お弁当屋さんや和食屋さんでみる「飾り切り」を参考にしました。「はな」「とり」「まり」といったかんじで。

ーーー『つまようじキャップ』には枝豆のような形もありますね。

●つまようじキャップ開発担当
この「まめ」のデザインは、枝豆をつまようじにたくさん刺してお弁当に入れている人が多いのをInstagramで見ていて思いつきました。

「まめ」の形のつまようじキャップ

ーーーなるほど!それは違和感がないですね。苦労したモチーフはどれですか?

●つまようじキャップ開発担当
つまようじキャップは「とり」です。

内側に凸凹がついていて、それでつまようじの持ち手を挟む仕様になっているのですが、とりのモチーフはお腹が細くて、つまようじの持ち手をしっかり挟む余裕がなくて。なので、つまようじをしっかりと挟めるように、お腹が大きい「とり」の形にする必要があり、かわいい「とり」の形に見えるようにするのにすごく苦労しました。持ちやすさも考えて、厚みもかなり検討を重ねました。

ーーー内側に凸凹をつけ持ち手をしっかり挟みこむために、大きいお腹になったのですね。

●つまようじキャップ開発担当
中に一周ぐるっとストッパーをつける方法もあったのですが、水がたまりやすくて衛生的に良くないかなと。でもこの凸凹がないと、つまようじをどこまで刺したらいいかわからないですし、浅すぎると抜けてしまうので。こう、カチッとなるところまで刺せば良い仕様になっているんです。

ーーーカチッというのが気持ち良さそうですね。

●つまようじキャップ開発担当
そう、気持ち良いんです(笑)。

 

ーーー一方、『おかずピック』はどんなところにこだわったのですか?

●おかずピック開発担当
『おかずピック』は作るのに型が必要なので、種類はあまり増やせず、「はな」と「とり」の2種類で作ることになりました。

ーーー『つまようじキャップ』は柔らかいシリコーン、『おかずピック』は丈夫なポリプロピレンと、素材が違うからですね。

●おかずピック開発担当
そうですね。それで種類は2つになりましたが、華やかさは出せる用に色は4色にして、利便性を考えて長さも2パターン用意しました。

ーーーどこに苦労しましたか?

●おかずピック開発担当
先端のボコボコがサンプルではうまくできなくて、大きすぎると食材が刺さらないし、小さいと抜けてしまうので、ヤスリで削ったりして、1ミリ単位で何度も試作を重ねました。

ーーー持ち手は『つまようじキャップ』に比べると、薄いですね。

●おかずピック開発担当
素材的に濡れると滑ってしまうので、薄い方が持ちやすいんです。

ーーー開発する中で、先輩たちからアドバイスはありましたか。

●つまようじキャップ開発担当
たくさんいただきました。例えば、「はな」のモチーフは花びらが多すぎると菊のようだし、少なすぎると子供っぽい、という意見をもらって、この枚数になりました。

ーーーとても具体的な指摘ですね。

●つまようじキャップ開発担当
あと、安全性について多くのアドバイスをいただきました。例えばつまようじキャップは小さいので、子供が使用した場合を考慮した方がよいとか、注意書きもつけないといけないとか。

ーーーーもの作りは学校で学べても、安全性まではなかなか難しいですよね。

●おかずピック開発担当
そうなんです。私も安全については心配になりすぎて、『おかずピック』を電子レンジにかけたら燃え出しちゃった夢を見たんです……。本当は電子レンジでも使えるのがひとつの推しポイントなのですが(笑)商品を作るだけでなく、それを消費者に届ける責任というのは、マーナに入って学んだことです。

●つまようじキャップ開発担当
他にも「どうやって洗うか?」など、とにかく先輩たちは生活の中で使うことを想定した小さなストレスへの気付きがすごいんです。

●おかずピック開発担当
「この素材だとこんな風に変形したり縮んだりするから…」とか、経験に基づいた知識が本当にたくさんで。

●つまようじキャップ開発担当
そして、私たちに丁寧に細かいところまで説明してくれるのが嬉しいです。忙しいのに、全然キリキリしてなくて。

●おかずピック開発担当
休日にこんな料理を作ってとか、あんな展示に行ったらよかったとか教えてくれます。とにかく、料理、旅行、金継ぎ、刺繍と…多趣味な方が多くて、リアルで色んな経験をしているから、アイデアがたくさん出るんだろうなと思います。

ーーーこれからのふたりの活躍もとっても楽しみです。では、最後に、今後の抱負を教えてください。

●おかずピック開発担当
苦手な家事を少しでも楽にできたり、生活を少しでも楽しくするような、そういう商品をつくりたいですね。

●つまようじキャップ開発担当
そして私たち自身も、先輩たちのようにインプットを増やして、生活を豊かにできるような商品をつくっていきたいです。